7月17日(木)・18日(金)に南信濃「旧木沢小学校」・上村「ハイランドしらびそ」・下栗地区で浜井場小学校5年生が、生活体験学習を行いました。
浜井場小は、今年度文部科学省の「農山漁村におけるふるさと生活体験校」に指定されており、年間を通じて、遠山郷(飯田市南信濃・上村)での学習を行っている6月17日に続き第2弾の学習でした。
7月17日は、木沢地区活性化推進協議会の皆さんが講師を務め、宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」を制作するときに参考にしたと言われる「霜月祭り」を学習しました。 「霜月祭り」の歴史、内容、神社の案内を岩島さんにお伺いしました。岩島さんは、子どもたちに分かり易い様に絵を書いてきて、教えて下さいました。
「霜月祭り」に大切な「笛」「太鼓」は、松下さん・深尾さんに丁寧に指導して頂きました。さらに、子どもたちには、松下さんから手作りの笛がプレゼントされました。この笛は、松下さんが、材料の確保(山から切り出し)から、製作まで約1週間かけて製作していただいた物です。心のこもった贈り物に子どもたちは、大喜びで、真剣に練習に励んでいました。
松下さんは、「昔はみんなこうやって自分でつくったんな」と笑顔で話しながら、子どもたちを指導されていました。
お昼の時間は、お弁当を食べることもそこそこに、講師を務めた皆さんの廻りを囲んで、霜月祭りの歴史をさらに質問する子・笛や太鼓を教わる子がいました。「霜月祭りで笛を吹きたい」という子が何人もおり、講師の皆さんも目を細めて指導されていました。
昼食後に木造校舎の旧木沢小学校を清掃して、宿泊先の「ハイランドしらびそ」へ向かいました。
「ハイランドしらびそ」では、街中では見ることの出来ない澄んだ空気と人工の光のない中で、天文学習の予定でしたが、残念ながら曇りのため屋内での学習となりました。
7月18日は、日本初の御池山隕石クレーターを見学後、上村「下栗地区」の生活について学習を行いました。
下栗自治会の胡桃沢自治会長さんほか2名の方に「耕して天に至る」といわれる下栗について、地区内を歩いて話を聞きました。「同じ飯田市内でも、浜井場小学校のある市街地との違いを見てほしい」と地区の方が、話される中、子どもたちも予定の時間を超える質問をしていました。
昼食は、旧木沢小学校で地元料理である五平餅を地区の女性を講師に迎えて、自分たちで作りました。
以前は、どこの家庭でも作られていた五平餅ですが、今では、ほとんど作られなくなりました。
子どもたちは、自分たちで作った五平餅が、とても気に入り、多い子は、3本も食べたそうです。また、全員、残すことなく食べることが出来ました。
木沢地区活性化推進協議会の方の話では、「旧木沢小学校に大勢の子どもの声がする」と木沢地区で話題になっているそうです。「やっぱり学校には子どもの声が一番似合うね」と皆さんが仰っているそうです。
次回は、遠山地区で関わった方を招いて浜井場小学校で交流を行う予定です。それまでに、霜月祭りの「笛・太鼓」を習って発表できる様にしたいとの事でした。
今回も子どもたちばかりでなく、関わった大人たちも元気になりました。
これからも子どもばかりでなく関わった保護者・地域の方に元気と地域への誇りを与えてくれる地育力による学習を目指します。
旧木沢小学校・霜月祭り・下栗の里の詳細は、
木沢小学校 http://tohyamago.com/kankou/kizawa/index.html
霜月まつり http://tohyamago.com/simotuki/index.html
下栗の里 http://www.dia.janis.or.jp/~simoguri/
をご覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿