7.28.2008

『わが家の「結いタイム」 ~家族のふれあいのために~』 家庭共育(教育)の取組み

 今、子どもたちに、社会や他者に関わる心が育ちにくい状況が生まれています。社会、家庭、学校が複雑に絡み合う中で一概には言えませんが、テレビゲーム機器などの急速な普及やマスメディアから流される圧倒的な情報、また、家庭の中での基本的な体験や世代間交流が少なくなっていることなどが、その大きな一因として考えられています。
 最近もマスメディアの影響、自己肯定感の不足、人と人との対話不足などが原因ではないかとされる凶悪事件が、都会、田舎を問わず全国で発生するようになってしまいました。

 このような状況の中、飯田市教育委員会では、市民の家庭共育(教育)の重要性を訴え、充実を図るために

 『わが家の「結いタイム」 ~家族のふれあいのために~』

 と名付けた啓発活動を展開していくこととしました。
 家族が「共に育つ」事を柱に据え、家族が一緒に過ごす時間を「結いタイム」とし、家族の対話やふれあいを意識的に啓発していきます。
 具体的には、「読書」「体験(お手伝い)」「あいさつ」「会話(メディアと接触しない時間をつくる)」の4つを「水引(みずひき)」を合言葉にして親しみやすく啓発していきます。

※ 「結い」とは、「飯田」の語源とも言われており、ここでは「親と子を結ぶ」ことを託しています。「水引(みずひき)」は、飯田の特産である水引を元に、親子が解けることのない結びで結ばれていることを表します。

◎ 合言葉は『みずひき』

 ①『み』 みんなで話そう スイッチ切って
  親子の対話の促進(テレビ・パソコン・ゲームのスイッチを切る)

 ②『ず』 ずくを出し みんなでお手伝い
  親子いっしょの体験(お手伝い・食事の準備・農作業)

 ③『ひ』 ひろげよう 親子の対話 読書から
  親子で読書(親子で読書・読み聞かせ)

 ④『き』 きもちよい 親子のふれあい あいさつから
  親子であいさつ

 それぞれの家庭で意識的に取組みましょう。

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