12.22.2008

「霜月祭」に参加しました。 ~浜井場小学校in遠山郷~

 浜井場小学校は、遠山郷学習の集大成として12月1日(月)・2日(火)に「霜月祭り(木沢八日市場「日月神社」)」への参加と「そば打ち」体験をおこないました。
 今年度、浜井場小学校は、文部科学省「農山漁村におけるふるさと生活事業」の推進校となっており、千代・龍江・木沢・下栗地区での体験活動を行ってきました。
 今回は、遠山郷の歴史・生活・民俗を学習する中で学んできた「霜月祭り」に参加しました。

 午後3時頃日月神社に到着した子どもたちは、地域の皆さんからの歓迎を受け、早速、笛や太鼓を奏でていました。
 長時間にわたるお祭りのため地域の方が子どもたちのために休憩所を用意してくれてあったのですが、夢中になっているうちにあっという間に時間が過ぎていました。
 これまでに遠山地区のみなさんと4日間に渡り学習交流活動を行ってきました。そのため日月神社の氏子の皆さんも多くの方が子どもたちと顔見知りで、和気藹々とした雰囲気の中で参加することができました。
 今まで一生懸命練習してきた甲斐あって、笛や太鼓の音色は、地元の方も感心するほど良いものでした。

 昼間のお祭り参加の帰りには、霜月祭りには必ず食べるという「さんま飯」のおにぎりを用意して頂いて、美味しそうに頬張る子どもの顔が印象に残りました。

 夜のお祭りに向かう前に、山肉で有名な「星野屋」の片町彰さんに「山の獣」の話を伺いました。環境・家庭・動物の話を面白可笑しくも真剣な内容に予定を超えてのお話でしたが、子どもたちも夢中で聞き入っていました。

 夜のお祭りは、日月神社が今年の各神社霜月祭りの初日と言うこともあり、多くの報道関係者がカメラやビデオを持って取材していました。しかし、昼間で自信がついた子どもたちは、地区の子どものように氏子の皆さんといっしょにお祭りを盛り上げていました。
 真夜中まで行われるお祭りなので、休みながら参加する予定でしたが、元気な子どもたちは、午前0時にお祭りが終わるまでずっと参加しておりました。

 次の日は、南和田地区の女性の方々の指導で「そば打ち」を行いました。
 自分で打った「そば」は、とても美味しいと食べていました。
 今回も多くの皆さんとの交流を通じて、貴重な体験をすることができました。子どもたちの笑顔・地域の皆さんの笑顔が大変印象的でした。
 12月6日(土)に行われた上島地区白山神社の霜月祭りには、浜井場小学校の子どもたちが、保護者の方と数名訪れていました。地域の方とのふれあうことの大切さを感じて貰えたのではないでしょうか。
 この様な地域の皆さんの力こそが、地育力の源であると改めて感じました。

 遠山郷の案内については
http://tohyamago.com/
をご覧下さい。

12.19.2008

『子どもの権利 わたしの願い』 ~第4回みんなで子育てパワーアップ講座~

 11月21日(金)に、パワーアップ講座の第4回が開催されました。
 今回は飯田教育事務所の本村栄次先生を講師に迎え、『子どもの権利 わたしの願い』をテーマに講義とワークショップを行いました。
 まずは、声を出さずにジェスチャーで自分の生年月日をお互いに伝え合い、全員が生年月日順に並ぶという方法でグループ分けをしました。みんな指を使って数字を相手に伝え合い、全員が並び終わったところで、1月生まれの方から正解を発表です。自信を持って並びましたが、前の人の答えを聞いて、「あれ~?違った!」と順番を入れ替える人がチラホラ。言葉を出さずに相手に伝えるのは難しいですね。
 
 その後いくつかのゲームをしました。
『足し算トーク』―――じゃんけんで指を出し、その数を足して、その番号で用意されている質問(「好きな音楽は?」「最近うれしかったことは?」など)に答えます。
「今日、この研修が始まるときに考えたことは?」「人権がテーマなので、難しそうだな、と思いました。」「好きな音楽(歌・曲・アーチスト)は?」「ピアノが好きです」「へ~!」

『何ができるかな』―――2人1組になって同じ方向を向いて座り、後ろの人が前の人に指示を出してパズルを完成させます。
「台形のパズルを角が左下になる向きにして置いて、次に長方形のを・・・」後ろ側の伝える人は正確に伝えていたつもりでも、出来上がった形をみると全く違うものに・・・。

『逆転の発想』―――マイナスイメージの言葉を良く受け止めたて逆転の発想をします。「『気が小さい』を良いと捉えれば?」「繊細!」「優しい」。「じゃあ『臆病』は?」「控えめ」「慎重」「感受性がある」などなど意見がたくさん出ました。

 本村先生は、「自分の気持ちを100%相手に伝える事は難しいこと。自分では、相手にきちんと伝わったと思っても、そうではありません。だから、聞く人を尊重して伝えてあげましょう。子どもの話を聞くときは、体を向けて聞いてあげてください。」とお話されました。
「子どもと正面から向き合うこと。」「相手の気持ちを考えてあげること。」大切だと分かっていても、人と話すときに自分本位になっていたり、忙しいと相手への優しさを忘れてしまいがちですよね。余裕のないときこそ、相手への優しさ、尊重を心がけたいものです。

12.08.2008

「ふるさと生活体験招待交流会」が開催されました。(浜井場小学校)

 今年度、浜井場小学校は、文部科学省「農山漁村におけるふるさと生活事業」の推進校となっており、5年生が千代・龍江・木沢・下栗地区での体験活動を行ってきました。
 11月22日(土)の公開参観日に合わせて、お世話になっている地域の方を招待して交流会を開催しました。
 通常授業を参観して頂いたあと、子どもたちによる校舎の案内・全校オペレッタの鑑賞を行いました。
 交流会は、五平餅・豚汁・漬け物で行われました。
 全校オペレッタの後、交流会の準備をする間、地域の方が退屈することのないように子どもたちによる浜井場小学校クイズ・手品などを披露してくれました。
 会食で出された五平餅は、遠山の五平餅である板状の形・お米は子どもたちが田植え稲刈りを行った龍江今田平のお米を使って作られていました。
 子どもたちは、会食中に地域の方から教わった事を発表してくれました。
 参加した地域の方も子どもたちの真剣な眼差しに終始笑みを絶やさずとても良い交流ができたと話されていました。
 子どもたちは、12月1日・2日の遠山での霜月祭りに参加して地域での学習は終了します。成長した子どもの姿が見る事ができることを期待しています。

12.05.2008

「大人への一歩、社会に挑む」 ~西中キャリア教育発表会~

 11月28日(金)の13時20分から16時まで、飯田市立西中学校においてキャリア教育実践発表会が行われ、今年、西中で行われてきたキャリア教育の取り組みを地域に広く発表しました。

 今年のテーマは、「大人への一歩、社会に挑む-地域で働く子どもたち」と題して、実践発表とパネルディスカッションを行いました。

 まず、実践発表は
1年生 「農業体験学習」を終えて
2年生 「5日間連続の職場体験学習」を終えて
3年生 「風越山を守る活動」を終えて
を生徒の皆さんから発表がありました。写真や表を使った分かり易い発表が、次々と行われ逞しくなった生徒の姿を見ることができました。

 パネルディスカッションは、「地域で働く喜び」をテーマに伊坪ビジネス株式会社取締役統括部長の高根正也さん・飯田市産業経済部農業課農村振興係長の清水美沙子さん・飯伊森林組合総務課指導係の遠藤寛子さんの3人によって行われました。
 3人の方の職務内容から自分自身の仕事への思いなどを交えて生徒たちに分かり易く問いかけを行って下さいました。
 生徒たちもそれぞれに考えていることの発表や質問を行い積極的にパネラーの皆さんと討論を行っていました。

 この発表会は、進行や運営も生徒が行っており、生徒の「生きる力」を育む取り組みの一環となっていました。保護者・地域の参観者の方は、生徒やパネラーの皆さんの発表や発言に頷きながら聞き入っていました。
 この経験を通して、多くの方に関わって頂いたことが、西中の生徒の宝となっています。これからも多くの皆さんに助けて頂きながらすてきな人に成長して欲しいと願っております。

12.02.2008

目標に向かって! (鼎中学校職場体験学習)

 11月13日、15名程の利用者さんが(前日より10名少ないとか…)ゆったり過ごす『健和会デイサービスセンター』。お料理用のもやしを揃える方、軍歌を口ずさむ方、テレビのニュースに見入る方、様々です。
 それぞれの方が持っておられる空気を乱さないように配慮しながら、職員の方々はてきぱきと動きます。

「私やりましょうか?」
 声の主は、鼎中学2年職場体験3日目のMさん。入浴された方の髪を乾かすお手伝いです。
「○○さんはどこにお住まい?」
「近いな~」
「髪の毛サラサラっすよ~私なんかゴワゴワ…。」
 ドライヤーをかける間中利用者さんに話しかけます。
「朝早くから来てタオルをたたんでくれたり、熱心ですよ!」
「ここに来る生徒さんはみんな、利用者さんに話しかけるのが自然なんですよ!」と職員の方々。利用者さんのお一人も「ハキハキしとるな!」と話に加わってくださいます。

 仕事の合間にMさんに聞いたところ、
「自分の就きたい職業(ヘルパー)だからここを選びました。」
「おばあちゃんと一緒に暮らしています。今は元気だけど、何年かして足が悪くなったりしたら助けたいです。」
「まだまだコミュニケーションがうまく取れないです。自分の得意なことでコミュニケーションを取っていきたいです。」

 目標がはっきりしており、これから自分がどの部分の力をつけなければいけないかも、明確に捉えている様子。今後、いろいろな経験をプラスにして、Mさんの夢が叶いますように!!