6.20.2008

浜井場小学校セカンドスクールin旧木沢小学校

 6月17日(火)に南信濃の旧木沢小学校で浜井場小学校5年生(38名)が、上村(6名)・和田小学校5年生(8名)たちと生活体験学習を行いました。
 浜井場小は、今年度文部科学省の「農山漁村におけるふるさと生活体験校」に指定されました。年間を通じて、遠山郷(飯田市南信濃・上村)での学習・農家民泊を通して農家体験学習を行います。

 遠山郷の学習の第1弾として、この日は、木沢地区活性化推進協議会の皆さんが講師を務め、木沢小学校の歴史、遠山郷の歴史などを学習しました。

 昼食は、木沢地区の女性を講師に木沢地区の郷土料理・地元の野菜を使った料理を作って味わいました。

 また児童たちは、昼食後、校舎の掃除を行い見違えるほどきれいになった姿に驚いていました。

 木沢活性化推進協議会の松下会長は、「先人たちが残してきた小学校に子どもたちが戻ってきた。校舎も先人たちも大変喜んでいる事でしょう。」何度も子どもたちに話しかけていました。

 講師を務めた岩島さんは、この日のために遠山郷の歴史・食文化・産業を子どもたち向けに絵を描いてきていただきました。

 近所の方も「今日は、校歌が聞こえるし、大勢の子どもの声がするが何があったのかな」とお見えになり、浜井場小の学習を行っている事をお話しすると、「小学校は子どもが一番似合うね」と喜んで頂きました。

 浜井場小の学習は、子どもたちに足りない実体験からの生きた学習を目指しています。子どもたちや関わった保護者だけではなく、関わった地域の方さらには近所の方にも元気を与える結果となりました。

 次回は、「霜月まつり」の学習を木沢小学校で行う事になっています。12月には「霜月まつり」に参加する計画です。子どもばかりでなく関わった保護者・地域の方に元気と地域への誇りを与えてくれる地育力による学習を目指しています。


木沢小学校について(木沢小学校ホームページより抜粋)

 木沢小学校は明治5年に修身学校の名で発足しました。現校舎は昭和7年に作られたもので、昔ながらの木造の建物が残っています。生徒数は昭和20年に310名、昭和34年に264名を数えましたが、その後は減少の一途をたどり、平成3年に休校となった時点での生徒数は26名でした。
 正式に廃校が決定して以降は、研修施設やコンサート会場として臨時に利用されていましたが、木沢活性化委員会が中心となり、なかば常設の形での展示展開催が実現しています。
 一階の職員室は遠山山の会による南アルプスの写真とゆかりの品々の展示、二階には木沢霜月祭保存会による霜月祭の展示が行われています。他にも、遠山森林鉄道や遠山川の埋もれ木のコーナー、かつての木沢小学校の子供達の様子などが教室ごとに展示されています。


 詳細は、 木沢小学校 http://tohyamago.com/kankou/kizawa/index.html
        霜月まつり  http://tohyamago.com/simotuki/index.html  をご覧ください。

6.04.2008

心あわせて伊豆木人形の復活を(三穂公民館より)

『嬉しい復活(70歳代、男性来賓)』
 成人式という祝いの席で、新成人に対しては後輩たちの「寿式三番叟」上演は場にあったものだと思いました。また、人形クラブの子どもたちにとっても発表の場となり、やりがいがあったように思います。一生懸命表現している姿に大変好感を持てました。更に技を磨き、多くの場で発表していただきたいと思います。

『ありがとう!がんばれ!(女性、新成人)』
 私も中学の時に今田人形をやっていました。久しぶりに観て懐かしいと思いました。私も経験しているので、人形の操り方や人に観てもらうときの緊張感など思い出しました。3人で操るので3人がひとつにならないとうまくいかないのですが、小学生が入っているというのに3人が一体となってとても良かったと感激しました。


 この感想・激励は、今年の成人式のオープニングにおいて成人となる先輩たちへのお祝いとして「寿式三番叟」を上演したクラブの子どもたちに寄せられたものの一部です。このような先輩や地域の方々の激励や感動されたことをお聞きする中で、更なる練習への意欲を燃やし、発表への自信をつけてきました。

 昨年の9月、「伊豆木人形になんとか息吹を」という地域の想いから、小・中学生を中心とした『伊豆木人形クラブ』が小学生7人、中学生1人の計8人で誕生しました。毎週水曜日の放課後4時過ぎになると、公民館の大広場ステージの緞帳が澄みきった拍子木の音と共に静かに左右に開きます。3人が一組になって心を合わせ、2体の人形を支えつつ登場します。三味線の音、浄瑠璃語りにあわせての所作が三位一体の姿となり参観する私たちの心を打ちます。

 2月に行われた三穂地区文化祭においても、人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を演目に地域の皆さんが見つめる中堂々と上演することができました。約1ヶ月間の短期間での猛練習、猛稽古によって培われた技術面はいうまでもなく、心を合わせるという人間形成にも繋がる大切なことを学びあうこととなり、多くの成果を収めたのではと思います。

 「手を入れずに捨てておけば、誰に知られることなく消滅していくだろう先人のつくりあげてきた文化」の継承活動を通して郷土の良さを再発見し、豊かな地域づくりに繋がる活動となることを願っています。