飯田市上郷考古博物館では、親子でものづくりを体験しながら、歴史に興味を持って欲しいと「縄文土器づくり教室(縄文土器を作ってみよう!)」を開催しました。
12組の親子・家族を含め、33名の参加者が「my土器」づくりに挑戦です。まず、土器づくりのビデオや展示してある本物の土器を見て、イメージをふくらませます。子供たちは、そのまま使える粘土(テラコッタ粘土)を使用したので、土練りなど手間のかかる野焼き粘土を使い大汗をかいている大人たちを尻目に、どんどん形ができていきます。
いろいろな道具を使い模様の研究を始める子、個性的な器形をめざし何度も作り直している子などそれぞれ楽しそうに、でも真剣です。
「丸いボタンの土器ができてうれしい!焼く時こわれないか心配だな・・・」
「粘土をヘビみたいにして作るのがおもしろい!」
と子どもたちは粘土遊びの要領で工夫し、いきいきと作り上げます。作り始めて約3時間(なかには昼食持参で午後まで熱心に取り組んだ方もおられました。)、思い思いの縄文土器ができあがりました。
保護者からは、
「親子で模様や形について相談しながら楽しくできました。」
「自分の方が余裕がなくて子どもに手伝ってもらいました。難しいものですね。」
などの感想が寄せられました。
大昔の人も、こうして親子で語り合い伝え合いながら土器を作ったのでしょうか…
「来年はもっとたくさん粘土が欲しい!大きいの作りたいから!!」
と、もう来年の構想を練っている子どもの声も聞かれました。
皆さんが作られた土器は、乾燥を兼ねて上郷考古博物館でお休み中。11月16日(土)の野焼きで完成となります。指導してくださった先生方、ありがとうございました。いつもは指導する側の親が子どもに手伝ってもらったり、子どもの想像力の豊かさに驚いたり、会話しながらの楽しい親子体験となりました。
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