10月の気持ちよい秋晴れの日、龍江地区今田平のいっかくにある田んぼで、浜井場小学校の5年生が稲刈り体験を行いました。浜井場小学校は、文部科学省の「農山漁村におけるふるさと生活体験事業」の推進校で、今回は稲刈りと農家への民泊をして、農村の生活を体験しました。
5月に自分たちで田植えを行った稲が、大きく黄金色に実っています。
子ども達は周りの人にケガをさせないよう注意しながら鎌を使い、慎重に少しづつ稲を刈っていきます。
「ふ~。暑い。」
額の汗をぬぐう子どもたちの顔は真剣です。
刈った稲は、はざ掛けができるよう、束にして紐で縛っていきます。
「稲を刈るより、縛るほうが力がいってえらい~。」
という子もいます。腰をあげ、「ハア~」と大人のように息をつく子どももいて、ほほえましい光景です(*^-^*)
子どもたちが何人か集まって何か食べています。近寄ってみると、「生のお米を食べてみたら、甘くて美味しい。」「噛んでると甘くなるよ。」「いつも食べてるご飯と色が違う。」と言って、お米の粒を少し分けてくれました。食べてみると、なるほど!精米していないため、確かにお米が黄色く、噛むと甘味が出てきます。
こちらでは、「バッタだ~!デケー!」と、たくさんの虫にも興味津々。子どもたちは新しい発見をたくさんしたようです。
作業がひと段落したところで、農家の方達が出してくれた梨を食べて、ちょっと休憩です。
「今日(農家に)泊まるの楽しみ!」
「夏に農家に泊まったときは、部屋にご先祖様の写真があってちょっと怖かった」
「ご飯が楽しみ!」
など、会話が弾みます。
休んだあとは、ちょっと歩いて、近くでコンバインを使って稲刈りをしている田んぼを見学に行きました。手で刈るのとは比べ物にならない速さです。
「何でも質問してみて!」との農家の方の言葉に、次々と手が挙がります。
「1日にどれくらい稲が刈れますか?」
「この広さで何人分のお米がとれるんですか?」
「機械はいくらですか?」
などなど、質問が尽きません。
「10アール(1反歩)の広さで、良くお米が取れたとして約10表、10表が約600キロです。1人あたり1日2合を食べたとすると、5人家族の約1年分のお米が取れますよ。」
など、質問のひとつひとつに丁寧に答えてくれます。子ども達の質問が尽きないため、「あとひとつだぞ」と農家の方。(^x^;)
子どもたちの感性に、あらためて可能性を感じました。
今日のお泊りで何をするか話をしながら、子どもたちは再び稲刈り作業へ戻っていったのでした。
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