10.27.2008

「お持ち帰りは“遊び心”と“楽しむ心”」 ~第3回みんなで子育てパワーアップ講座~

 前日までの雨がうそのような秋晴れの空の下、もみじの紅葉が始まった野底山森林公園を会場に、『第3回 飯田市みんなで子育てパワーアップ講座』が開催されました。
 子育て真っ最中のお母さんと、子育て支援に意欲をもつベテランの方々39人が、信州大学経済学部教授 古屋顯一先生の“遊びワールド”に仲間入り!

 まず、上手な指導者は、①自分が楽しめる人(キラキラしている)②目的を見失わず、ゴールから考えて段取りができる人、というお話をうかがいました。
 続いて、身体をほぐしながら自己紹介。2人から6人、最後は全員で手をつなぎ一つの輪に!先生よりテニスボールが渡され、「よーいスタート!」で1秒でも早く全員に回します。何回かチャレンジするうちに、時間が短縮され自分たちの設定した目標タイムに近づくと、歓声と拍手が沸き起こりました。同じ要領で、片膝ずつたたき隣へと連動していく【音のグラデーション】は、耳をすませ、神経を集中させ、隣の音を聞き素早くたたく。この頃には、受講者さんの動きにも機敏さが・・・
 身体がめざめてきたところで外に出て、遊び全開!!
 いくつかの遊びと様子を紹介します。

6人で、隣でない人と右手、隣でなく右手もつないでない人と左手をつなぎ、絡まり合った手をほぐし輪にする】
 「隣じゃない人だら…」 「はれ、手が1本余っとるよ~」 まず、指定された手のつなぎ方に悪戦苦闘。こんがらがった手をどうやってほぐしましょう。自然と司令塔となる人が、声をかけます。 「1番上の手の人がくぐってー」 「みんな低くなって!」 スムーズに輪になったグループは、他のグループの助言に向かいます。 「な~んだ、1人うしろ向いとってもいいのか…」 「できた!!」

【1人が擬態語(「トントン」「ブルブル」等)をジェスチャーで表現し、グループの仲間が当て、数を競う】  「エー、どうやろう?!」 「カンカン?なに?」 普段あまりやらない大きな動きが飛び出します。 「すごい!よくわかるな~」 「パスパス!」 「キャ~いそげ~」 知らず知らず夢中になり、グループの連帯感も高まります。


【ペットボトルの中にある物を、音を聞いて想像しグループで捜してくる】
 みんなで耳をすませて音を聞き、空のペットボトルを持って林の中にgo! 「もっと軽い音かな?」 「これじゃない?」 「もう一回音を聞かせて」 「う~ん違うかな~」 「似とる似とる!これだよきっと」 「松ぼっくり、正解?」 「ワ~イ!」


【スケッチブックに貼られた枝や葉、木の実の構図を一定時間で覚え、力を合わせて同じ物を作る】
 「分担して覚えまい」 「私ここだけ覚えるで!」 智恵を集めて分担作業。 「四つ葉のクローバーなんてないに…」 「くっつけりゃいいんな!!」 何の迷いもなく・・・さすがベテラン。 「もっと赤い葉っぱじゃなかった?」 「この葉っぱの向きどっちだっけ?」 「若い人覚えとるかなあ」 「わからん」 「・・・」 「やっぱり違っとった」 「惜しい!」 「記憶っていいかげんなもんだな~」

 3時半ともなると、さすがに山は肌寒く上着が欲しいくらいでしたが、受講者のみなさんの感想には、“楽しかった!” “リフレッシュできた” “久々に童心にかえって夢中で遊べた” “さっそく明日から使いたい” とキラキラした言葉が綴られ、古屋先生の「遊び心や楽しむ心が大切」というメッセージをしっかり受けとめて帰られました。
 自然の中に身をおき、受講仲間の皆さんと大声で笑い、話し、パワーの充電をした半日でした。

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