飯田のシンボル、風越山。この山に危機が訪れようとしていることを、皆さん知っていますか?風越山の麓にある飯田西中学校3年生86人。彼らは19年度の総合的な学習の授業で、身近なこの山と向き合い、考え、そして行動しました。「風越山を守れ」と名付けられたその一大プロジェクトの様子を、2回に分けてご紹介します。
始まりは、まずテーマの設定から。3学年では地域に貢献したいという願いから「ボランティア」に取り組もうと考えました。具体的なアイデアとして「環境」に関わることを実践したい、という声が多くあがったそうです。
環境と言えば一番身近な自然環境は、目の前にある風越山。そういえばここ数年、風越山と言えば、土砂崩れや、熊の出没など、あまり良くないニュースを耳にします。今風越山には一体何が起こっているのか知りたい-そんな思いから、まず、地元公民館の紹介で、お二人の専門家にお話を聞くことになりました。
一人は、「風越山を愛する会」の寺岡義治さん。寺岡さんは、古くから風越山と人々のくらしには、密接な関係があったこと、林業の興隆による大規模な木材の伐採から山の保水力が弱くなり、あちこちで、山の崩れが進んでいること、また、風越山に降った雨が飯田市に飲料水を供給してくれていること等を教えてくださいました。


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