2月7日(土)鼎図書館において、工房菜や(ななや)の水上雅彦さん・ひろみさんを講師に「つみきをつくろう」講座が開催されました。
17組の親子・祖父母が集まり、(定員オーバーで10組以上お断りするという盛況ぶりでした。)菜やさんの用意してくださった5cm角10種類の木片を広げ、さっそく積み上げたり匂いを嗅いだり、何も言わなくても子どもたちは遊び始めました。
おばあちゃんに連れてきてもらったKちゃん(2才)も、上手に積んで遊びます。
図書館の方に絵本『つみきでとんとん』を読んでいただき、益々積み木遊びへの意欲が高まったところで、サンドペーパーでとがった角をこすりながら、菜やさんに木の種類を教えていただきます。
「檜(ヒノキ)はね、少しこするとお風呂の匂いがするよ!」
「ちょっと緑っぽいのが朴(ホオ)の木。木版画をした時に使った木です。」
「ちょっと重たくて、赤っぽいのが桜の木。」
「楢(ナラ)は重くて木目がよく見えます。」
菜やさんの説明を聞き、参加者の皆さんは真剣に捜します。
「教えてくださ~い!これですか?」と夢中です。
どの木もこの辺の山にある木とのこと。
「それぞれ重さも固さも違う木を、昔から用途に応じてちゃんと使い分けていたんですね!」
と水上さん。今では山に入ることも、木に触れることもほとんどない私たちに、水上さんは、まず木に触れ木目を見て、香りをかぎ、感触を味わうことから、身近な山や木のこと、手作りする楽しさをさりげなく伝えてくださいました。
お母さんと一緒に参加した上郷小学校1年のK君。木の種類を鉛筆で書いたり、角をこすったり、終わる頃にはただ積み上げるだけでなく、お母さんと交替で積み“落としたら負けー!”ゲームに遊びを発展させていました。
「小学生になって、この頃はあまり一緒に遊ばないな・・・」と話すお母さんと、今日はしっかりふれ合うことができました。
シンプルで自然なものは、年齢に関係なく、気が向いた時にいつでも取り出して遊ぶことができます。
K君、10種類の木が、実際に山や自分たちの周りで生きている姿に、いつか出会えるといいネ!
2 件のコメント:
地元の木で手作りしたつみきなんて、
今ではとても贅沢なことのようになってしまいましたが、
この地域だからこそそんな企画が可能なのですね。
あらためてここに住んでいることの価値を感じさせてくれるイベントですね。
今回は無理でしたが、
また機会があれば是非参加してみたいです。
コメントありがとうございます。自然に恵まれた“飯田の地”に住んでいながら、その豊かさを忘れがちな日常。
親子体験や講座を通して、大人自身が真に価値のあるものに触れ、次世代を担う子どもたちに「飯田の良さ」「豊かな生き方」を伝えていけるよう工夫していきたいと思います。
来年度の講座にご期待くださいネ。
コメントを投稿