3.04.2009

『自分の可能性に自分で限界を作らない!』

 3月1日(日)飯田勤労者体育センターに於いて、
『平成20年度TOKYO●2016フォーラム「みんなのオリンピック」~ボクらの街にオリンピックがやってくる!~』
 が、飯田市スポーツ少年団大会と併せて開催されました。

 オリンピック・ロサンゼルス大会で銅、アテネ大会で銀メダルを獲得されたアーチェリーの山本博さんと、パラリンピック北京大会・走り幅跳び銀メダリストの山本篤さんをお招きし、お話を聞けるとあって、子どもたちはもちろん付き添いのお父さん・お母さん、指導者の期待も膨らみます。
 始め緊張気味だった会場も、オリンピックに関わるクイズが始まる頃には大変な盛り上がり。正解者は、オリンピック招致のロゴ(飯田にゆかりの深い水引)入り手ぬぐいがもらえると知り、子どもたちはいかにして自分を当ててもらおうかと、肩車をしたり着ていたジャンバーを振ったり、出題者の両山本さんにアピ-ルします。(後で山本博さんより、「久々にこんな元気な子どもたちに会った!楽しかった!」とお褒めの言葉をいただきました。)

 続いて山本博さんの指導のもと、会場が一体となってストレッチ体操を行い、ストレッチがけがの予防にもなり大切であること、正しいやり方で準備体操やトレーニングをしていくと練習効果があがることを教えていただきました。
 残念ながら出場はできなかったけれど、取材で行った北京オリンピックで見た北島康介選手を例にあげ、「期待の中で成績を出すのは大変なこと。周りの人以上に本人(北島選手)の方が自分自身に期待をしたから、自信と強い信念でプレッシャーに負けず結果を出すことができた。」「スポーツは、どんなに練習したからといって絶対勝てるということがないから素晴らしい。だからこそ練習課程が大切!」と教えてくださいました。

 山本篤さんは、日常用の義足を競技用の義足に付け替えるところから、子どもたちに示してくださいました。山本さんを丸く取り囲み、目の前で競技用の義足が付けられ、体育館の端から端を走り抜ける山本さんの姿を間近で見た子供たち!!
「自分の可能性に自分で限界を作らないで欲しい!」と結んだ山本さんの言葉と共に、子どもたちはしっかりと目と心で何かを刻んだことと思います。

 家に帰って今日の体験を、お家の方にどう伝えるのでしょう。日々の練習で辛い時、日常で悲しいことがあった時、今日の両山本さんの姿が大きな力となってくれると思います。

 体育館の後ろで山本篤さんのご両親とお兄さん方が、息子(弟)の姿を見守ってくださっていました。わざわざ浜松から飯田を訪れてくださった山本さんのご家族にとっても、このフォーラムが『わが家の結いタイム』となってくれたこと、こうした家族の支えがメダリストを育てたのだと改めて感じさせてもらいました。

 いつの日か、飯田の地からも…。

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