1.21.2009

「家にも、はた織り機があるといいなー!」

まちかど博物館事業 ― 小学校高学年 親子体験講座 「手仕事の達人にいざ弟子入り」第1弾 裂き織り体験』が終了しました。
 10月5日から11月15日の間に、5回に分けて5組10名の親子が講師の田中百合子さんご指導のもと、じっくりと時間をかけて古い布を裂いた糸を織り、お気に入りのランチョンマットを製作。見事に、一人一人味わいの違う作品となりました。

 ここに参加者の皆さんの“声”を紹介します。

------ 参加児童の日記より ------

「楽しかったさき織り体験」
 今日、さき織り体験をやりました。さき織りを教えてくれた講師の方は、田中百合子先生です。
 さき織りとは、ぬのを5㎜ほどのはばにさき、それをはたおり機で織ります。
 私は、さき織りでランチョンマットを作りました。あいいろを主に織り、部分的に赤・こん・黄色の組み合わせのぬのを入れて織りました。
 完成してみて思ったことは、3色の組み合わせのぬのが、花火のように見えてきれいでした。お母さんのは、全部同じもようで織っていたので、かわいいでした。
「自分の家にもはたおり機があればなー」と思いました。これからも、さき織りをやってみたいです。

「10月17日 月曜日 晴れ」
 おととい裂き織り講座に行きました。私は裂き織りをした事が無かったので、とっても楽しみでした。
 私は赤色の中に、ところどころにこん色をまぜたポシェットを作ろうと思いました。教えて下さった田中百合子さんのを見ていると、どんどん進んでいってかんたんに見えるようですが、さいてきたボロ布の長さを調節したり、足をかえたりするのが大変でした。やり方は足のかた方を強くふみ、布をななめに通して、足のおす右左をかえておくにあるのを「トントン」とし、ななめに布をつめていく、これのくりかえしです。
 最初は手まどってしまいました。でも、やっていくうちに、なれてきてこつがつかめてきたので、やっていくのが楽しくなりました。それに、百合子さんやスタッフさんが
「きれいだね。」
「そうそう。うまいね。上手だね。」
 などと言ってくれたので、うれしくて、もっと楽しくなりました。
 出来あがってみると、とってもキレイです。これにお母さんが続けて作っていく事になります。とってもキレイなポシェットができると思うとうれしいです。そして最後に結ぶ結び方を教わりました。すぐに覚えられたので良かったです。とっても楽しかったので、またやりたいなと思いました。早くキレイなポシェットを使いたいです。
------ お母さん方のアンケートより ------

・「子どもに教えてもらいながら」楽しく、講師の田中さんの優しさに包まれながら作品を作ることができました。子どものやる気や積極的な姿を知ることもでき、とても充実した時間・機会・出会いをいただけました。
・“裂き織り”を通じ“物を作る”こと以上に“物をムダにしない。最後まで大切に使いきる。”という田中さんの精神が子どもに伝わったように思います。
・布を選ぶところから「こうしてみたい。ああしてみたい。」と子どもが夢中になっている姿を嬉しく思い、私も夢中になって作ることができました。
・“裂き織り”の指導だけでなく、作りながら、お茶をいただきながら、お聞きした人生訓が、心に残りました。田中さんの指導のしかた「そうです。そうです。上手にできたわねェ~。」声がけの中から学ぶことも多かったです。
------ 講師の田中百合子さんより ------

「一生懸命やらせていただきました。子どもさんは可能性のかたまり。誉めて育てたい。いい親子さんの姿に、私自身“喜び”と“力”をもらいました。ありがとうございました。」

 田中さんと受講者さんの心と心が通い合う、ほのぼのと温かいぜいたくな時間を、丁寧に丁寧に積ませていただいた本講座。
 受講者さんの小学校には、写真を掲示することで、雰囲気を感じたり、“裂き織り”を知っていただくきっかけにしていただきました。
 年度末には、皆さんの作品を市役所ロビーに展示し、市民の皆さんにも見ていただきたいと思います。

0 件のコメント: