こちらは地育力ブログ編集スタッフが、満を持しての弟子入り。半日間、職人の心に触れて参りました。
講師は大正6年から続く提灯屋、綿屋さんの3代目御主人、原章二さんと奥さんの久美子さんです。工房に入ると、そこには大小様々な形の提灯の型が並び、和紙や澱粉のり、墨の交じり合った不思議な香り。一気にタイムスリップした気分です。
提灯作りの手順をご紹介します。
① 木型にひごをらせん状に巻いていく。
② 上下に曲げ輪をはめ、木綿の糸を①で巻いたひごにくくりつけていく。
③ ②でできた骨組みを台に固定し、澱粉のりをつけて和紙を張っていく。
④ 張った和紙ののりが乾いたら、型紙を裏に当てて、好きな言葉を写し取る。
① 木型にひごをらせん状に巻いていく。
② 上下に曲げ輪をはめ、木綿の糸を①で巻いたひごにくくりつけていく。
③ ②でできた骨組みを台に固定し、澱粉のりをつけて和紙を張っていく。
④ 張った和紙ののりが乾いたら、型紙を裏に当てて、好きな言葉を写し取る。
素人弟子はまごついてばかりですが、それでも、本物の品々に囲まれ、ひたすら手作業に打ち込む半日間は、実に気持ちの良い充実した時間となりました。出来上がったぶら提灯を手にちょいとそこらに夜の散歩に出かけたくなり、思わず、いにしえの人々の暮らしに思いを馳せます。
材料の一つ一つ、道具の一つ一つにこだわり、完全手作業で毎日提灯を作り続けている若主人原さん。特に譲れないのは和紙の質だと言います。雪にさらして紙を白くする伝統技法を用いる岐阜高山の和紙職人さんから、毎年1年分を仕入れてくるんだとか。触らせていただくと、その薄さと強さに驚き、そしてほのかな明かりをかもし出す柔らかい紙の色合いに魅せられます。使用するのりは添加物の全くない澱粉のり。自宅で粉から煮詰め、作る提灯の種類や季節によって、勘で濃さを調節します。
こんなこだわりだらけの手作り提灯、今はもうあまり使われていないと思っていませんか? 実は飯田市内のお宮のお祭りで使われる提灯の多くを原さん一家が手がけています。新盆の提灯も毎年多くの注文を受けるそうです。飲み屋の赤提灯だって現役です。こちらを目にされているかたのほうが多いかもしれませんね。
3回にわたって紹介してきました職人講座、いかがでしたか?
来年も体験する機会があると思います。是非「弟子入り」してみませんか?
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